この世界迷い込んでから。
この世界に迷い込んでから
この世界迷い込んですぐ、引き込まれた人達は行く宛てがございません。ですが、丁寧に自分のその手に、『1枚の地図』を持っていました。それは、巻き込まれた時に持たされたものでしょう。
1枚の地図
その地図には、これから自分たちが生活する、拠点のような物が記されています。
拠点は、森の少し奥に位置しており、
一般人が行くことは非常に困難です。
ですが、その拠点は……『屋敷』です。
屋敷
その屋敷は、別段外見に何かあるわけでも無く、普通の屋敷です。
けれど、その中の実態はこの世界に迷い込んで来てしまった人達の拠点でもあったのです。……それ故か、何かと人が多かったり、
部屋数がそこまである訳でもないのに、
……と、思うこともありましょう。
大丈夫、この屋敷は異様です。
先住の方に聞いた事
「どうやら、自分のウチの構造が、そっくりそのまま部屋なんだよ。ビックリだろ?」
そう言われてからというものの、自分に指定された部屋を入るなり……
そこは、元いた自分の部屋なのだ。
部屋の広さからして、再現出来るはず無いのに。どうして?どうして?混乱してしまうことでしょうね。
「この世界ではな、いくら食っても太らんし、いくら食わなんでも細くならんのよ。
ま、腹は減るし夜は眠いけどな。」
そう、外の時間が止まっているとはいえ、
私たち人間の体内時計は巡回しています。
食べること、寝ることを放棄してしまったら、現実のように衰弱してしまう。
その点、注意願いたい。
この世界の外側
時間は全く進んでいません。
ですが、少し進んでいます。
晴れ明日の世界で例えば、『5年』経ったとしましょう。現実の時間は『5分』で過ぎ去ります。たったの5分です。あっという間ですね。
ですから、いくら長くいたって、
『100年分』この世界で生きたって、どうせ『100分程度』にしかなりません。
たかが、です。
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